ドラクマ ストーリー

夏至の焚火

クマの形容詞から、さすらいという言葉が無くなっている。家族構成や生活環境など、物理的に時間も暇も物心両面の諸条件がさすらうのを許さない。さすらいには、独りでいることが必須で、何にも属さない気楽さとともに、常に自分をつなぎ…

ドラの帰国

大陸に渡ったドラが帰ってくると言うので、陽が昇る前にクルマを飛ばしてベイブリッジを渡り飛行場へ迎えに行った。海上の高い橋の上を走るのは、シーパラダイスのジェットコースターみたいで怖いのだが、オレンジの朝陽が正面から昇って…

クマの通勤路

秋になり山路を取ることにした。家の裏を登っていくと、程なく尾根道に入れる。ここはカマクラ時代からの苔むした切り通しが残っている。向こう側へ降りると仕事場への最短経路となる。朝、出会うのはヘビとクモしかいない。ヘビとはお互…

その後のノラ

(登場動物) 浦島クマ:さすらいのシングルマザー、世間を知らず脳天気。 娘 ドラ:猛獣高校を卒業後、大陸へと旅立つ。 姪 ノラ:野良育ち、顔はポニョ、友達はワン。 老母ロバ:帰国後のドラクマ母娘に転がり込まれ、渋々同居。…

ドラの旅立ち

(あらすじ) ドイツの森から帰国後3年のクマと娘のドラ。女三代4人家族で、カミオーカの街から海辺の町へと引っ越す。間もなくドラは大陸へ旅立つ事になった。           *~*~*~*~*~*~*~*~* クマはこれ…

目覚めと勝負

このところ冬眠から覚めた心地がしている。過去2シーズンは冬眠する間がなかった、というか寝ているどころではなかったのだ。石の上にもで、とにかく3年経ち、どうやらこの土地に落ち着いてきた。冬の間の出来事はまるで夢の中のようで…